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濱田家×福島県 つながりイベントレポート

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濱田家×福島県 つながりイベントレポート

2015年3月31日

2015年2月14日(土)東京・人形町において福島県主催のイベント「玄冶店 濱田家(げんやだな はまだや)×福島県 銘柄福島牛~日本料理の名店で味わう」が開催されました。
 
イベントでは、福島県から県産農林水産物の安全・安心の取組みが説明されるとともに、イベント参加者のみなさんは福島県で牛を育てる生産者の方々、お米の卸業者の方と交流しながら、伝統と格式のある「玄冶店 濱田家」の料理長さんが、この日のために特別に作ってくださった御料理を楽しみました。
 
老舗の料亭ということで、イベントスタート前から会場は厳かな雰囲気に包まれていました。

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12時30分にイベントスタート!
まずはじめに、福島県農産物流通課の金子達也課長より、開会の挨拶と福島県産の農林水産物の検査体制等について説明がありました。
また、牛の全頭検査の取組みや出荷実績、銘柄福島牛の魅力も紹介されました。

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震災から4年が経つ福島県の現状や福島牛の魅力について、参加者のみなさんは真剣に耳を傾けていました。
 
説明の後は、福島県産畜産物の復興を祈念して乾杯!

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乾杯のお酒には、「一生青春 別撰大吟醸」が配られました。
会津坂下町の曙酒造さんのお酒です。
 
乾杯に続いて「玄冶店 濱田家」女将の三田啓子さんが紹介されました。

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三田さんからは、お店の歴史や福島県での思い出のお話しがありました。

三田さんに続き料理長の伊東禄弘さんが紹介されました。
 
伊東料理長からは、本日の御献立の説明がありました。
前菜・椀盛・焼物・中皿・合肴・御飯・止椀・水菓子・甘味と盛り沢山です!
伊東料理長は福島市にご友人のお店があったり、郡山市にご友人がいらっしゃったりすることから、頻繁に福島へ足を運んでいるそうです。

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御献立の説明のあと、待望の御料理が運ばれました!
 
どの料理も繊細な味付けで、素材の味が引き立っています。
盛り付けも美しく、目で見ても楽しめますね!

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そして今回のイベントのテーマでもある「銘柄福島牛」は、焼物(サーロインステーキ)と合肴(首肉の煮込み)で登場しました。
サーロインステーキはなんとも柔らかく、肉の旨味がぎゅっと詰まっていて美味でした!

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首肉の煮込みは、ほろほろになるまで煮込んであり、味が浸みていて絶品!

美味しい福島牛を食べながら、続いては生産者さんのお話がありました。
肉用牛を生産する農家は、母牛を飼育し種付けをし、生まれた子牛を市場へ出荷するまでの約10か月間飼育する繁殖農家と、子牛を購入し、肉牛に育てる肥育農家の大きく2つに分かれます。
 
まずは繁殖農家であり、JAグループ福島和牛繁殖飼育者協議会会長 山 富士雄さんです。

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山さんは、喜多方市で牛の繁殖農家を営んでいます。
40年ほど前から牛の繁殖に携わり、しばらくはJAの指導員との兼業だったため母牛2〜3頭程度だったそうですが、10年前の定年退職を機に本格的に経営を始めたそうです。
「牛は子牛のときが大事で、いかに愛情を込めて育てるかが大切。子牛を優しく育てると性格が穏やかになり、肥育する際にも育てやすい牛になる。肥育農家のみなさんとはずっと仲が良くやってたので、私は彼らが求める牛をつくりたいと思って取り組んでいる。」とおしゃっていました。
山さんは、積極的に小学生・中学生の農業体験受け入れも行っており、農業に携わったことが無い人や子供達に体験してもらい、自然と触れ合って欲しいともおしゃっていました。子供達との素敵なエピソードも披露してくださいました。
 
浜中会津最新情報!で 山さんを取材しています。記事はこちら
 
続いては肥育農家の沼野裕一郎さんです。

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沼野さんは、東京農業大学で畜産を学び、東西しらかわ農業協同組合畜産協議会会長 肉用牛専門部会長を務める父、博さんと共に棚倉町で約200頭の大規模肥育経営を実践しています。
 
毎月、子牛を約十頭購入し、約十頭を出荷しているそうです。
牛本体だけでなく、牛舎の中に敷くおがくず、エサまですべて放射性物質の検査をし、安全を確認して出荷しています。
「肥育農家は大変だけれど、とてもやりがいがあって面白い。でも、やりがい(面白さ)と利益はイコールにはならない。実際、震災以降福島県産牛肉の値段は下がってしまっています。風評でやりがいまで下がってしまうので、消費者の皆さんの福島牛美味しい!食べたい!と言った声がとても嬉しい」とおっしゃっていました。
 
浜中会津最新情報!で 沼野さんを取材しています。記事はこちら

そして、御飯では福島県オリジナル品種の天のつぶが登場。
 
天のつぶについて、農産物検査員・5つ星お米マイスター・ごはんソムリエの資格をもつ松川修一さんからお話しがありました。

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松川さんは会津でお米の卸業者をされています。
天のつぶの魅力やお米の扱い方、震災後の活動などについてお話がありました。
 
松川さんは「第9回 今の福島を見に行くモニターツアー」でもお米講習会の講師をされました。
天のつぶは、一粒一粒がしっかりしていて甘みがあっておいしく、おなかがいっぱいでも全部食べることができました。
そしてデザートには、同じく福島県オリジナル品種のいちご、ふくはる香をいただきました。

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果肉が柔らかく、ジューシーで後味爽やかないちごです!

また、今回は福島牛のメニューに合わせて福島県の日本酒が用意されました。
サーロインステーキでは、郡山市の仁井田本家さんの「穏 槽口直汲み純米吟醸生原酒」
首肉の煮込みでは、浪江町(現在は山形県長井市)の鈴木酒造さんの「磐城 壽 純米酒火入れ 雄町米使用 アカガネ」
 
どちらの日本酒も肉料理にぴったりで大好評でした!

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甘味も食べ終えたところで、参加者のみなさんへ福島県から御礼の挨拶がありました。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますね…

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そして恒例のプレゼントタイム!

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今回のプレゼントは、福島牛を使ったレトルトカレー!オリジナル品種の天のつぶ!福島県特製の手ぬぐい!の3つです!
 
イベント参加者のみなさん一人一人に御礼の言葉が伝えられ、プレゼントが渡されました。

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今回、福島牛や天のつぶを聞いたことが無いという方が多かったのですが、食べてみたら美味しくて今まで知らなかったなんて…と驚かれている方もいらっしゃいました。
 
福島牛は首都圏で売られていても「国産牛」と表示されている事が多いそうなので、参加者のみなさんには、福島牛が食べたい!という消費者の「声」をどんどん発信していただきたいと思います。


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